天皇と国を守った「祓い太刀」、
そして縄文の「祭り=政」への回帰
皇居空襲ルートに入ったB29 をワープさせた「祓い太刀」
「祝之神事」を継承して以降、私に起こったいちばん大きな変化は、人との出会いや縁が、それまで以上に有機的に起こるようになり、この宇宙のしくみや神の世界について、さまざまに私に教えてくれるようになったことです。
皇居に不穏に近づくものは
爆撃機でさえも寄せ付けなかった
という小泉大志命の「祓い太刀」。
『天皇防護 小泉太志命(こいずみたいしめい) 祓い太刀の世界』(ヒカルランド)を上梓した、宮貞行氏との出会いもそのひとつでした。
宮崎先生は私に、1日3万3千回、備前菊一文字の名刀を皇居の方角に向かってふることで、昭和の時代の皇室にふりかかる魔や邪気、邪霊を祓っていた孤高の剣聖の存在を教えてくれました。
それが小泉太志命という人物です。
その祓い太刀のパワーは強力で、皇居を襲いに来たと思しきB29を、まさに陛下同様に、異次元の彼方へと移動させてしまったそうです。
宮崎先生はそして、「今上陛下にも、そのような陰の存在が居れば心強いのですが」と、さも私に「いかがですか? 」と言わんばかりに話します。
私は内心「ぜひ、やりましょう」と請け負いたかったのですが、それには備前菊一文字の名刀が必要で、私が手にするには高価過ぎることも知っていました。
ところが、このエピソードをある場で私が公表すると、一人の女性が名乗り出てくれて、「家にある一刀をお使いください」と言われます。
そこで話を詳しくお伺いすると、その女性の実家の蔵には、その方のおじいさまが譲り受けた備前菊一文字の名刀が眠っているらしく、「陛下のため、日本のためにお使いくださるなら、祖父も本望でしょう」とおっしゃってくださったのです。
私は「それではぜひに」とそのお申し出をありがたくお受けすることにして、京都で秘儀を改めて行って自身を清めてから、改めてその女性とお会いして、くだんの名刀を譲っていただくことになったのです。
こうしてまさに、神の采配とも思える「縁」に助けられた私は、さっそく「祓い太刀」の修行を開始しました。
シャンタンさんが教えてくれた縄文式ヒーリング
しかし、実践してみると、日に3万回はおろか、数回でさえ、全霊を込めた祓い太刀など振れない、ということを、私は即座に身をもって知ります。それほどに体力、気力、霊力のすべてを消耗します。そして、続ければ続けるほど、日に日に体調も悪くなっていき、しまいには、寝こむようになってしまったのです。
どうやら、にわか剣聖を気取った私は、抱えきれないほどの魔や邪気を、知らぬまに受けてしまっていたようです。
こうして、原因不明のだるさに悩んでいた私に、「会いたい」と連絡をくれた人がいました。
それが瞑想家、ヒーラーとして著名な、シャンタンこと宮井陸郎さんという方でした。
シャンタンさんとは初対面で、いったいなぜ私に会いに来たのか、最初はさっぱり理解できませんでした。
待ちあわせた最寄り駅でシャンタンさんを出迎えると、「少し散歩しよう」と言われ、その間ずっとシャンタンさんは、私の手を握り続けます。
いっさいの前置きがないままでしたので、私はもちろん戸惑いました。いい年の男がふたり、手を握りあいながら歩いている姿は、決して美しくないだろうな、などと考えながらも、きっと何か目的があるに違いないと、その場はとにかく、シャンタンさんにお任せしていました。
もっと正直に言えば、もはや何かに抵抗する気力さえない、というのがその当時の私の、率直な心身の状態だったのです。
しかし、「そろそろ終わるよ」と声をかけられ、散歩が終わる頃になって、私はとても驚きます。なんと、原因不明の心身のだるさが、まさに嘘のように消えてしまっていたのです。
すっかり気分が良くなってしまった私は、感激のあまりシャンタンさんをお酒の場に誘い、会いに来てくれた理由などを詳細に聞きました。
すると、「保江を癒しに行け」という啓示を受けたのだ、とシャンタンさんは教えてくれました。
そこで、共通の知りあいを通してコンタクトしてきたのだと。私は、そんなはからいをしてくれた宇宙、そして、そのメッセージを素直にキャッチしてくれたシャンタンさんに、感謝の思いでいっぱいになりました。
さらにその翌日、シャンタンさんは、私の合気道の門下生の集まる道場にも来てくれて、私へのヒーリングの最終仕上げをしてくれました。
それは、とてもユニークな方法です。
まず、私がうつぶせに寝ます。次に女性参加者全員が私の体に、思い思いの場所に手を当てます。
さらにこんどは男性陣が、女性陣の背中に手を当てます。そして、全員が一斉に愛のエネルギーを、中心にいる私に注ぐのです。
このヒーリング法が効果てきめんだったことはいうまでもなく、私は完全にもとの状態に戻ることができました。
そしてシャンタンさんは私に、こう教えてくれました。
「自分ひとりで何でもかんでも背負おうとしてはいけません。 縄文時代からずっと私たち日本人は、みんなで一緒に天皇を支え、お守りしてきたのです。 このヒーリングのように、一人ひとりが力を発揮して、天皇を中心にして輪(和)になって、みんなで力を合わせて、社会や国をつくってい
くのです。それが縄文時代から続いている„祭り"であり„政"なのです」と。
目覚めた一人ひとりがリーダーとなる時代へ
この言葉を聞いて以来、私は「自分ががんばろう」という発想をきっぱりとやめました。
もはや一人ががんばる時代でも、大きな荷物を背負う時代でもないということが、はっきりとわかったからです。
私たちはいま、大きな時代の移行期にいます。
これまでは、限られたリーダーが、多くの民を導く時代でした。しかし、これからは違います。一人ひとりが真実に目覚め、リーダーとなり、他
者を尊重しながらつながりあい、ひとつになって、平和な社会、国、地球を創っていく時代なのです。
縄文時代は、天皇の霊力を中心に、皆が思い思いに楽しく
踊って“和”することで、その場に巨大なエネルギーの渦が
生まれ、それにより、癒しや浄化、生命力の蘇生が行われ
ていた。これが、「君民一体」で生まれる、非常にパワフ
ルな愛の縄文エネルギーであり、祭りの原点となる。
新型コロナ禍によって、世界中の人たちがこれまでの日常生活や経済活動をいったん停止させられたことは、そのことと無関係ではありません。この期間は、自分自身の生き方や価値観を見直すための猶予期間です。
すぐそこにあるアフターコロナの時代は、もはや以前のように、外のリーダーを頼る時代ではありません。
私たち大和民族においては、縄文時代で行われていた「祭り=政」への回帰へと向かう時代でもあります。
縄文時代は、一人ひとりがパワーを発揮して、神たる霊力を授かる天皇を輪の中心にして、輪になって踊りながら祭りを楽しみ、それがそのまま政、つまり合議的に政治を決める場でもありました。
政治的な権力を手にした一部の人が、私腹を肥やすだけの政治の時代は、もう終焉します。
ぜひ、皆さんも、意識を覚醒させ、内なる愛の力を目覚めさせて、一緒になって今上陛下をお守りし、周囲の人々を助け、この国と世界をより良いものにしていきましょう。