宇宙空間に光の柱が立ちレムリア神殿なった
ある宇宙が消滅し、その唯一の生き残りとなった私は、多次元的な宇宙意識として、存在していました。そんな私の意識が、この太陽系宇宙に向いたのは、太陽系のある一点で爆音を感じたからです。
そこに意識を向けてわかったのは、この先、地球の魂が誕生することになるその予兆であるかのように、神聖なエネルギーが顕現した、ということでした。
それが、「青い石」です。
青い石は、多次元宇宙のすべての進化・成長のための普遍的な宇宙の叡智であり、神聖なエネルギーです。
その青い石が現れたあと、私は、地球の誕生を見守りました。
青い石は次に、何かを生むかのように時空を歪めます。そこに多次元宇宙のさまざまな意識たちからの「愛と叡智」が集積されると、無から有が生じるように、宇宙空間に光の柱たちが立ち始めます。
こうして、地球に先がけて創造されたのが、「レムリア神殿」です。
神殿は、地球の魂と呼応しながら、地球を物質化させ、自然環境を整え、惑星として人類を含めた生命を生み出すことをサポートするために、誕生したのです。
レムリア神殿は、神殿とはいえ、建造物ではなく、多次元的で多層構造のエネルギー空間のようなもの。多種多様の高次の宇宙存在たちが、神殿のポータルやゲートを通して集まることができました。
こうして神殿が誕生すると、地球の魂は引力を目覚めさせ、土や鉱物を引き寄せ、水や風、火などの四元素がそろうことで惑星になり、やがて生命が誕生します。
光の柱と三位一体になって連動するエネルギー技術
神殿は、地球の大気層と重なるように存在し、その生成や創造をサポートしました。
たとえば、水はシリウスが、人間の知性や概念形成にはプレアデスが、といったように、次元や種を超えた存在たちが、叡智や知識、エネルギー技術などを共有し、地球と生命の創造に協力したのです。
神殿は、虹色を基調に極彩色で彩られ、音と光に満ちたユートピア空間です。音は、調和の波動で神殿をつつみます。
集まった存在たちは、それぞれがバラバラに個としての独自性を発揮しますが、それでいて全体の調和が乱れることはありません。
色彩や光は、叡智や情報の象徴であり、その光で構成された「光の柱」は、多次元宇宙から集まったデータ
を解析・活用するための、スーパーコンピュータ役を担います。
この光の柱とも連動しているのが、「グリッド技術」と「ブループリント技術」というレムリアを代表するエネルギー技術です。
多くの場合、光の柱と三位一体になって連動し、地球の自然環境、すべての物質、生命、社会のひな型を生み出します。ただし、その創造には、神殿のすべての存在、そして地球の魂の合意が必要です。
このレムリア神殿のいわば心臓部が、「青い石の神殿」です。
青い石の神殿には、ホログラムのような形で青い石が存在し、周囲を「12人の巫女」が取り囲み、愛を送り、青い石からのメッセージを受け取り、それをシェアします。
そして、レムリア神殿の各所には、存在たちが自身を癒し、気づきが得られる場所として、「光の泉」がありました。
青い石を護ることが役割の神官と巫女は、この光の泉を使って青い石の神殿へとワープします。
しかし、それは特別なことではありません。というのも、高次存在たちにとって青い石は、自分の一部ともいえる宇宙の叡智であり、青い石
への執着心もいっさいなかったからです。
この青い石への執着が人間の間に生まれるのは、ずっとあとのアトランティスの時代です。
生殖を経ることなくブループリント技術で誕生
そしてあるとき、地球の魂が青い石と共振して影響を受け始めると、レムリアをひな型にした「社会」のブループリントがつくられ、それが地上に出現します。
それが「地上レムリア」です。
誕生したばかりの地上レムリアはまだ5次元空間であり、天空に浮かぶ神殿との行き来も可能でした。
地上レムリアに降り立った最初の人類は、神殿にいた存在たちです。彼らは肉体を持つようになっても、実際には多次元存在のままでした。
当時の“地球への誕生のし方”というのは、現代のように「生殖」を通じてではありません。神殿でブループリントがつくられると、人間だけでなく、すべての生命体が、自動的に地上にも誕生するしくみになっていました。
そのため、宇宙からやってきたさまざまな魂も、生殖を経ることなしに次々と生まれていき、その容姿も多彩で、寿命も数千年以上というものでした。
その後、大陸や文明は、地球自らが生み出すように進化し、レムリア以外の大陸や文明も生まれるようになっていきます。アトランティスはそのひとつでした。
意識の高い人たちは肉体がすぐさま蘇生した
当時、レムリアのブループリンづくりに携わっていた私は、その作業への関わりを終え、地上レムリアへと降りました。
そのときは、いまとは違った「妊娠」(左囲み)を経て、生まれたことを覚えています。
しかし、私が生まれたばかりのとき、突如、レムリア大陸が沈むのです。同時に、天空のレムリア神殿も、この地球から消えてしまいます。
神殿が消えるとき、青い石は地上レムリアへ現れました。そして海へ落ちると、虹色の魚となった青い石の守護者がそれを護るようにして、海深く消えていったのを覚えています。
私はその後、人魚になりました。そして、水面に上がって死を受け入れたことで、転生できるようになりました。
アトランティス時代にも転生しましたが、当時は長寿で、一部の人は不死身の体でした。調和の時代が終わった後期アトランティスには、他者を他使って実験する者もいましたが、意識の高い人は、指などを切られても、すぐに蘇生できたので、死ぬことはないのです(現代でも、そういう人はいると思います)。
こうした効果はじつは、青い石ではなく、レムリアの別のエネルギー技術の名残りでしたが、多くのアトランティス人たちは、「青い石」を不老不死や高次存在になれる神秘の石として、探し求めていたのです。
アセンションに必要なのは「愛による超越」
さて、こうしていったんは消えたレムリアですが、それは地球独自の文明づくりをサポートするという当初の目的を果たしたからだと私は
思っています。
もちろん、青い石とレムリアの目的は、そこに留まりません。
まるで全宇宙がサポートするかのように地球が誕生したのは、その大きな役目、すなわち、アセンションを果たすことにあるからです。
現在、3次元である地球と生命が5次元にシフトすれば、そこで生まれる5次元は、もともと5次元だったものとは違う、“進化した5次元”になります。
進化した次元の誕生は、すべての銀河や次元に影響を与え、多次元宇宙全体が、一斉に進化を達成します。
だからこそ、青い石、そしてレムリアが顕現し、それに地球の魂が呼応し、その使命を受け入れたのです。
そのアセンションを起こすのに必要なのが、「愛による超越」です。青い石が「超越」の象徴であることを、これから私たちは思い出すでしょう。
「キリスト意識」として、青い石は人々のすぐそば
では、レムリアの象徴ともいえる青い石は、いまどこにあるのでしょうか。
青は、神秘学では、白と黒の中間にある中庸の色です。中庸の精神は日本人に特有であり、つまり、日本人の多くが、じつは、その精神に青
を宿しています。
そして私は、青い石は「キリスト意識」として、多くの人々のすぐそばにある──とも思っています。
進化という、方向性があいまいなものに対して、ある方向性を指し示すのが、青い石であり、キリスト意識です。
レムリアがそうであったように、独自性を大切にしながらも、周囲と調和して生きることで、誰もが、内なるレムリアとともに、生きることができるのでしょう。